糖尿病




 1998年3月に発表された厚生省の糖尿病実態調査では、日本国内で糖尿病が強く疑われるもの690万人、糖尿病の可能性を否定できないものも合わせると
全人口の1割を超える1370万人にも達すると推定されています。日本人の生活様式の欧米化や人口の高齢化とともに、糖尿病患者は著しく増加し、21世紀の国民病ともいうべき疾患です。
 一方、
糖尿病で病院や診療所に通院している患者さんは、全体のうち45%と少なく(厚生省実態調査1997年)、今後、より多くの人に糖尿病について理解を深めてもらい、健康診断の質の向上や、受診率を上げ、早期発見・治療を行う必要があります。


 

糖尿病とは


生きていくために食事は不可欠です。食事で、ごはんやパン、果物など糖質の多いものを摂ると消化され、ブドウ糖となり、腸で吸収されて血液中に入ります。

     この血液中に入ったブドウ糖は・・・

●細胞に運ばれてエネルギー源として使われる。
●グリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられる。
●脂肪に作り替えられる。


このブドウ糖の流れを調節しているのが、すい臓から出される、インスリンというホルモンです。

<インスリンの働き>
インスリンとインスリン受容体が結合して糖分を取り込み血糖値をコントロールします。インスリンは血液中に一定以上の糖分がある限り分泌されます。

 しかし何らかの原因により、インスリンの分泌が欠乏、低下して、正常に作用しなくなるとエネルギー源としてブドウ糖が利用されず、血液中に利用できなくなったブドウ糖が溜まった状態(高血糖)が続く病気です。





糖尿病の分類


1型糖尿病
 糖尿病の5〜10%で、すい臓のインスリンを作り出すβ細胞が破壊され、インスリン分泌がほとんどなくなってしまう状態で、子供や若年層に多い。




2型糖尿病
 糖尿病の90%以上占めており、遺伝、加齢、肥満、ストレス等の環境因子が関係するので中高年に多い。

インスリン分泌低下 食後の血糖値が高くなる:インスリンの分泌が遅れる
空腹時の血糖値が高くなる:インスリン分泌が低下し、肝臓から糖放出が増加して空腹時血糖値が上昇する。
インスリン抵抗性 分泌されたインシュリンが十分にあっても、筋肉や脂肪組織でインスリンがうまく働かずブドウ糖利用が不十分な状態で血糖を上昇させます。過食、肥満、運動不足、ストレスは、インスリン抵抗性を増悪させます。

今までは、肥満の少ない日本人には少なかったのですが、事が欧米化し肥満が増加傾向にあり、今後日本人においてもインスリン抵抗性型の糖尿病患者が増加すると予測されます。




糖尿病の原因と考えられる要因

遺伝 家族や親戚に糖尿病患者がいる場合は注意が必要です。
加齢 高齢になるとインスリンを分泌しているすい臓のβ細胞の機能が低下します。
肥満 肥満細胞からインスリン作用を妨害する物質が分泌され、インスリンがうまく働かなくなります。
暴飲暴食 食べ過ぎや飲み過ぎはすい臓の働きを低下させます。インスリンの分泌低下の原因になります。
運動不足 運動不足は肥満につながり、インスリン抵抗性を強めます。
ストレス ストレスよってステロイドホルモンが放出されると、インスリンの作用を悪くする方向に働きます。
妊娠 耐糖能を悪化させるホルモン動態を作るため、頻回の妊娠で血糖コントロールが悪くなる場合もあります。



糖尿病の症状

 糖尿病の症状は血糖が高い状態が続き、糖尿病が進行すると症状は現れますが、糖尿病初期の段階では症状は現れません。以下の症状がみられる方は、かなり進行していることが疑われます。

●身体がだるく、集中力が低下
●すぐのどが渇き、水分をたくさん摂るようになる
●尿量が増え、夜間のトイレが増える
●満腹感がなく、食事量が増える
●食べているのに体重が減少する





糖尿病コントロール目標

評価 不可
HbA1c値 5.8未満 5.8〜6.4 6.5〜7.9 8.0以上
空腹時血糖値 100未満 100〜119 120〜139 140以上
食後2時間血糖値 120未満 120〜169 170〜199 200以上

糖尿病のコントロール状態を知るために、体重、血糖測定による自己管理が必要です。定期的に受診して、血糖、HbA1c、グリコアルブミンなどの検査をしましょう。HbA1cは採決前の1ヶ月の平均的な血糖の状態がわかります。また、その他合併症に関する検査も定期的に受けてコントロールをしましょう。





糖尿病の合併症

三大合併症 ⇒ 糖尿病性網膜症糖尿病性腎症神経障害
その他には動脈硬化などが挙げられます。





糖尿病の治療

 糖尿病の治療とは、必要以上に高血糖にならにように血糖値をコントロールすることです。
2型糖尿病治療の基本は、食事療法運動療法です。食事療法と運動療法で血糖管理ができない場合は、薬物療法インスリン療法を用いますが、食事と運動で血糖コントロールはできるのです!是非取り組んでください。

  食事療法
    運動療法
    薬物療法
    インスリン療法



日常生活で注意すべき点

1.低血糖

2.
糖尿病性昏睡

3.
シックデイ





 糖尿病と診断されても自覚症状が乏しいために放置されてる方々が多いのです。糖尿病が悪化し、薬物療法、インスリン療法をしなければならない状態になる前に、食事と運動、生活リズムの改善に取り組みましょう。すぐに恐ろしい合併症が起こるわけではありませんが、放置していることが大変危険なのです。健康な人と同じように長生きできるのですから、皆さん頑張りましょう!!


このページは疾病に関して一般的なことがらを説明したものであり、皆様の具体的な診断・治療に関し、皆様の主治医に代わってその責任を負うものではありません。
皆様お一人お一人の診断・治療に関しては、それぞれの主治医にお尋ね下さい。


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